2012年2月14日火曜日

月経の改善には必要に応じて様々なホルモン剤が使われる

プロゲステロンの投与やカウフマン療法で排卵が起こらない場合は、排卵誘発剤が使われることがあります。

排卵誘発剤には、様々な種類があります。
排卵誘発剤の中でも、最もよく使われるのがクロフェミン(クロミッド)です。
クロフェミンは比較的軽い排卵誘発剤で、ほとんど副作用がありません。
脳の視床下部に働きかけ、性腺(卵巣)刺激ホルモンの分泌を高めることで排卵を促します。

ホルモン低下の著しい第二度無月経の場合は、より強力なhMGとhCGという排卵を使ったhMG-hCG療法というものもあります。
hMGは閉経後の女性の尿から取り出したホルモンで、卵胞の発育を促します。
hCGは黄体を刺激し、プロゲステロンの分泌を促します。
hMGを投与して卵胞を成熟させたあと、hCGを投与してプロゲステロンの分泌を促すと排卵が起こります。
卵巣に直接作用するため高い効果が期待できますが、卵巣が腫れたり腹水がたまるなどの副作用が起こることもあります。

無月経の治療に使われるホルモン剤は、プロゲステロン、エストロゲン、排卵誘発剤などです。
排卵誘発剤は種類も副作用も様々ですが、長期間使用することはほとんどありません。