2011年12月30日金曜日

糖尿が出ないから糖尿病ではない

糖尿病のときは必ず糖が出ると思い込んでいる人がいます。
そんな人は、一回の検尿で糖が出ないと、もう自分は糖尿病ではないと早合点し暴飲暴食して、不摂生をきわめ病状を悪化させることがあります。

確かに糖尿病のときは、尿に糖が混入して出てくるのが一つの特徴ですが、病状の軽いうちは糖尿が出ないこともあるのです。
ですから、たった一度の検尿で糖が現れないからといって、糖尿病ではないと言い切れないわけです。
その後の経過を見たり、血液検査をしたりしないと、糖尿病に罹っているかどうか正確には分かりません。

また、治療を受けて病気が回復してきたときも、糖尿が出ないからといって油断できません。

逆にまた、妊娠しているようなときには尿に糖が出ることもありますので、糖尿が出たからといって必ずしも糖尿病に罹っているとはいえず、素人が早計に判断するのは禁物です。

ですから、一度きりのおおざっぱな健康診断で病気が発見されなかったからといって、安心することはできません。
心臓病・腎臓病・糖尿病・・・といった具合に個別的な健診を受けて、よく調べてもらうようにすべきでしょう。

2011年12月28日水曜日

脳出血は生涯された場所によって後遺症は違ってくる

脳にはいくつかの領域があり、それぞれ役割分担が決まっています。
この脳の領域というのは、「前頭葉」「頭頂葉」「後頭葉」「側頭葉」の4つに大きく分けることができます。

前頭葉は、思考したり判断したり、計算したりといった機能をもっています。
また、前頭葉には口や舌、手足を動かすための指令を出す」運動中枢や、言葉を話すための機能を調節する運動性言語中枢(ブローカ運動性言語中枢という)もあります。
頭頂葉は、体の立体感覚を調整している部分で、触覚や痛覚など、皮膚で受け取る感覚の中枢などがあります。
後頭葉には、聴覚、視覚、味覚の中枢、情緒や感情の中枢、言葉を聞いて理解する感覚性言語中枢(ウェルニッケ感化性中枢という)があります。

このように脳は領域ごとに役割分担が決まっているため、たとえば前頭葉の運動中枢が障害されると手足にまひが起こります。
また、頭頂葉の間隔中枢が障害されると、感覚が鈍くなったりするのです。

一方で、脳は左右2つの半球に分かれており、それぞれ右半球、左半球といいます。
そして、右半球が左半身を支配しています。
ですから、右半球が脳出血などでやられると左半身がまひし、左半球がやられれば右半身がまひします。

2011年12月23日金曜日

中性脂肪と果物

吸収のよい果糖が多いので、1日に200グラムまでにしましょう。

果物には、血中コレステロール値の低下作用があるビタミンCと、水溶性の食物繊維であるペクチンが豊富に含まれています。
ビタミンCには免疫力を高める作用もあるので、体調を崩したときや病気のときは、エネルギーが効率よくとれるというメリットとともに、体力の回復に役立ちます。
ビタミンCは熱に弱いという性質がありますが、生で食べる果物なら、ビタミンCがむだなく摂取できます。

さらに、果物にはカリウムも含まれています。
カリウムはナトリウムと結合して、とりすぎた塩分を体外に排泄する働きがあります。

しかし、果物は糖質の中で最も吸収のよい果糖の含有量が多く、中性脂肪を増やす大きな原因になるという一面もあります。
1日に200グラム程度に抑えるようにしましょう。

果物には、コレステロールの吸収を抑える作用がありますが、食べ過ぎると中性脂肪を増やす原因になります。
エネルギーを低く抑える食べ方を工夫しましょう。

2011年12月20日火曜日

くも膜下出血の危険因子

くも膜下出血は、前日まで元気だった人に突然起こるため、「予告なしに訪れた不幸」のように思われがちです。
しかし、くも膜下出血には、下地となる危険因子がいくつもあり、そういう意味では長年にわたる準備の末に起こる病気といえます。
そして、この準備段階で危険因子を取り除けば、突然の発作は予防できるのです。

くも膜下出血には、脳の血管に血栓ができる「脳血栓」と、心臓にできた血栓が脳血管に詰まる「脳塞栓」がありますが、我が国のくも膜下出血の多く(3分の2程度)は脳血栓です。
脳血栓は、動脈硬化が進んだ結果、起こる病気です。
つまり、動脈硬化を起こす危険因子を取り除くことが、脳血栓の予防につながるのです。
動脈硬化には、
①加齢
②高血圧
③コレステロール
④糖尿病
⑤喫煙
の5大因子がありますが、加齢以外の4つの危険因子は十分にコントロールできるものばかりです。
塩分や脂肪のとりすぎ、食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足、そして喫煙・・・。
長年の生活習慣の積み重ねが動脈硬化を促進させて、最終的には脳血管を詰まらせるのです。

2011年12月19日月曜日

高血圧を改善するβブロッカー

βブロッカーは、交感神経が働く仕組みに作用して心筋が消費する酸素量を減らして、心臓の負担を軽減します。
狭心症治療の基本的な薬剤の一つで、不整脈の治療にも用いられます。

βブロッカーは血圧や心拍数を下げるので、高血圧症、脈が速い人に向いています。

効き過ぎると、脈が遅くなりすぎたり、だるい、たちくらみがするなどの副作用が現れることがあり、除脈や心不全のある場合には使いにくい薬です。

また、器官を収縮させる働きがあるので、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患の人には向いていません。
さらに、末梢の血流を悪くすることがあるので、閉塞性動脈硬化症の人にも向いていません。

慢性気管支炎と肺気腫を合わせて、慢性閉塞性肺疾患と呼んでいます。
慢性気管支炎は気管支に炎症が起こった状態で、肺気腫は気管支の先端にある肺胞に炎症がある状態をいいます。
両者は別々の病気ではなく、両方の病態が同時に存在しています。

閉塞性動脈硬化症は下肢の動脈硬化が進んで血流が悪化し、しびれたり、冷たく感じられるなどの症状が出て、やがて痛みのため歩行が妨げられる病気です。

2011年12月9日金曜日

出血性脳卒中

出血性脳卒中の原因となる病気には、脳出血(脳内出血)とくも膜下出血がありますが、これらの名称は、出血する場所の違いを示しています。

脳はぶよぶよとやわらかい組織です。
そのため、頭蓋骨という固い骨でしっかりガードされています。
さらに、頭蓋骨のなかでは、外側から硬膜、くも膜、軟膜という3枚の膜が脳を覆い、保護しています。
そして、くも膜の内側は髄液という液体に満たされ、脳波その髄液のなかに浮かんだようになっています。
これはちょうど豆腐が水に浮かび、そのまわりを固いケースで保護しているのと同じです。

頭蓋骨のなかで起こった出血を総称して「頭蓋内出血」といいますが、なかでも脳組織のなか、つまり脳みそのなかで出血したものを脳出血(脳内出血)といいいます。
くも膜下出血とは、その名の通りくも膜の下、つまりくも膜と軟膜の間で出血したものをいいます。

「脳出血」は、外傷や肝臓の病気などいろいろな原因で起こりますが、もっとも多いのは高血圧によるものです。

脳の細い動脈の血管に、長年にわたって高い圧力がかかっていると、血管の壁はしだいにもろくなってきます。

2011年11月29日火曜日

喫煙と中性脂肪、高脂血症・動脈硬化の関係

喫煙は、肺ガンなどガンの危険因子であるだけでなく、インスリン抵抗性を高くして、HDLコレステロールを減らしたり、中性脂肪を増やしたりします。
また、糖尿病や高血圧、内臓脂肪型肥満などを悪化させます。

喫煙はさらに活性酸素(フリーラジカル)を発生させてLDLを酸化させ、動脈硬化を促進します。

その結果、心筋梗塞や脳梗塞などの怖い病気を発症させるのです。

虚血性心疾患のある人はもちろん、そうでない人も、禁煙を心がけましょう。

禁煙を難しくしているのは、たばこが生活リズムの中に組み込まれている「習慣依存」という側面にあるからです。

禁煙後、半年から1年たっても、習慣依存の摩の手は忍び寄ってきます。

しかし、禁煙に失敗しても、自分を責めてはいけません。
「一度も禁煙に挑戦しなかった人よりも、何度も失敗を重ねてきた人の方が、完全に禁煙できる」というアメリカでの調査結果もあります。

どうしてもたばこをやめられないときは、病院の「禁煙外来」を受診してみましょう。

禁煙外来では、医師の禁煙指導とともに、禁煙補助薬を使って、禁煙を援助します。
禁煙補助薬は、血中のニコチン濃度を一定に保つことで、禁煙初期のイライラや集中力の低下などの症状を抑える薬です。
現在、皮膚に張るニコチンパッチと、ニコチンガムが使われています。

2011年11月28日月曜日

狭心症の症状

狭心症でも「胸が痛い」という症状だけで判断しても早とちりになることがあります。

たしかに、胸の痛みは典型的な狭心症の症状です。
ところが、患者さんのなかには「胸がグーと押される」「締めつけられる」「息が詰まる」「胸がなんとなく重くなる」など、いろいろな表現をする人が多いのです。

さらに痛む場所も左胸とは限りません。
胸の中央部やみぞおち(おへその上)、左肩や左腕へと放散する痛みや重苦しさのこともあります。
ときには、それらの症状がのどやあご、歯に感じることさえあるのです。

狭心症は、広い範囲に痛みや重苦しさなどの症状がみられるということを、ぜひ覚えておきましょう。

狭心症の痛みや重苦しさは、長い時間続かないものも大きな特徴です。
およそ数十秒から数分もたつと、スっと消えてしまいます。
このため、つい見過ごしてしまう人も多いのです。
胸の痛みや重苦しさなどをしばしば感じる場合には、必ず医師に診てもらうことが大切です。


すでにしばしば発作を起こしている人は、発作のときにニトログリセリンという薬を舌下に含むように指示されていることでしょう。
この薬は、冠動脈を一時的に拡張して心筋に動脈血を送りこめるようにする特効薬です。
発作時に使うと胸の痛みは1~2分でおきます。

2011年11月20日日曜日

食べ過ぎると肥満の悪循環がVLDLをふやします

肝臓では遊離脂肪酸を材料にして中性脂肪が合成され、VLDLとして全身の組織を目指して血液中を移動するようになります。

全身の組織に運ばれた中性脂肪は、遊離脂肪酸に分解されてエネルギーとして利用され、多すぎて余ったユリ脂肪酸は脂肪組織に取り込まれ、ここで再び中性脂肪に合成されて蓄積されます。
蓄積されすぎた状態が肥満です。
肥満すると、分厚くなった脂肪組織から再び遊離脂肪酸が多く放出されるようになります。
すると、この放出ではますます中性脂肪とVLDLの合成が高まります。
こうして、肥満すればするほど、血液中にVLDLがいっそう増えていき、その代謝の過程でますます血中脂質値が高くなるのです。

肥満とは、体に必要以上の脂肪がたまっている状態のことです。
食事でとりいれたエネルギーが、日常の様々な活動で消費されるエネルギーを上回り、その余分なエネルギーが体内で脂肪につくり変えられて体脂肪となり、その体脂肪が過剰に蓄えられた状態です。
ですから、同じ体重でも、柔道やレスリングなどの選手のように筋肉質のタイプの人は筋肉が多く脂肪は少ないので、肥満とはいいません。

2011年11月8日火曜日

女性に自律神経失調症が多いのはなぜ?

自律神経失調症は世代も性別も超えた万人がかかり得る現代病といえるのですが、割合からいえば女性が多数を占めています。

ホルモンの関係で、女性は自律神経失調症になりやすいといえます。

自律神経失調症になるのは、男性より女性が圧倒的に多いものです。

女性は、月経前後はもちろんのこと、妊娠や出産などによってもホルモン分泌のバランスが乱れます。
このホルモンの分泌を調整しているのが脳にある視床下部というところです。
ここは、自律神経の働きをコントロールしている「司令部」でもあります。

ホルモンの分泌のバランスが乱れると、それに影響されて自律神経にも乱れが生じてきます。
そのため、女性は自律神経失調症になりやすいのdす。

更年期の女性の自律神経失調症を「更年期障害」といいますが、これは、卵巣の老化に伴うホルモンの分泌量低下が原因となって起こります。

卵巣の老化は、早い人で35歳前後からはじまります。

男性にも更年期障害はあります。

更年期障害というと、閉経期に見られる女性特有の症状と考えられていますが、最近は中高年の男性にも同じような症状を訴える人が増えています。

男性の場合は、女性ほどの急激なホルモン分泌の変化はありませんが、老化やストレスによって心身のバランスが乱れ、自律神経失調症が現れます。

2011年10月27日木曜日

外用薬ステロイド剤とは

ステロイド剤とは、アレルギーの諸症状を抑えるために、内服あるいは外用薬として処方される薬です。
正式には副腎皮質ステロイド製剤と呼ばれ、副腎から分泌されるホルモンを合成して製剤化したものです。

ステロイドには二種類あって、ひとつは、糖質コルチコイドおよび鉱質コルチコイドと呼ばれる、副腎皮質でつくられる副腎皮質ステロイドです。
もうひとつは性腺ステロイドです。
性腺ステロイドには、アンドロゲンと呼ばれる男性ホルモンとプロゲスチンおよびエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンがあります。
男性ホルモンは精巣でつくられ、女性ホルモンは卵巣でつくられます。

副腎皮質ステロイドも精製ステロイドも、その原料となる物質はコレステロールです。
また副腎髄質ではアドレナリンがつくられ、自律神経系を調節shちえいます。

糖質コルチコイドではコルチゾールと呼ばれる物質が、鉱質コルチコイドはアルドステロンという物質が、副腎皮質ステロイドとして免疫システム、糖質代謝、鉱質代謝(電解質と水の平衡)などに重要な役割を演じています。

2011年9月23日金曜日

ウイルス肝炎のワクチン

副作用の少なく効果のすぐれたワクチンができましたから、将来は、外国に出かけるときに接種しておけば、まずA型のウイルス肝炎に感染することはないであろうと思われます。
国内でも、年間10万~20万人くらい患者が出ますから、A型のウイルス肝炎が流行するようなときには、患者数が多いといわれているところにに住んでいる人はワクチンの接種を受けておいたほうがいいかと思います。

A型のウイルス肝炎でもう一つわかっているのは、家族内発生がわりに多いということです。
これは同じものを食べて感染が起こる場合と、ある人からある人へと家族内で次々に伝染している場合の二つがあります。
次々に伝染している場合には、ワクチンで予防することが可能です。
A型のウイルス肝炎の潜伏期間はおよそ1カ月ですから、家族が次々にうつるときには、1カ月くらいおいて次の人に病気が出ます。
ウイルスが侵入したかどうかわからないぐらいのところで(つまりウイルスが先に侵入してしまってから)ワクチンを接種しても、発病を抑える可能性がありますから、A型肝炎にかかった人がいたら、家族全員にワクチンをしておくのが安全です。

2011年9月19日月曜日

高脂血症を防ぐ食物繊維の働き

食物繊維には2つのタイプがあります。
1つは、果物や海藻に多く含まれ、水に溶けるタイプの食物繊維です。
もう1つは、野菜やきのこに含まれる、水に溶けないタイプの食物繊維です。

水に溶けるタイプの食物繊維は、腸内でコレステロール、中性脂肪、糖質、食塩などの吸収を遅らせたり、妨げたりする働きをします。
動脈硬化、高脂血症、肥満、高血圧などの予防に役立つといわれているのはこのためです。
腸内で吸収されなかったコレステロールなどは、食物繊維とともに便となって排泄されます。
ペクチンという水溶性の食物繊維については、コレステロールから合成される胆汁酸を便といっしょに排泄する作用も知られています。

一方の水に溶けないタイプの食物繊維には、腸の働きを活発にし、便のかさを増やして、発がん物質などの有害物質をどんどん外へ押し出す働きがあり、便秘や大腸がん、肥満などの予防効果が期待できます。

食物繊維の摂取に関して、厚生省は1日20~25グラム(摂取熱量1000キロカロリー当たりグラム)の摂取をすすめています。
食物繊維は不足しがちなので、食物繊維の豊富な食品を意識してとるように心がけましょう。

2011年9月17日土曜日

リウマチと遺伝

子供に関節リウマチが遺伝するではないかという問題は、結論からいうと、心配する必要はありません。
たしかに関節リウマチという病気には、遺伝的、体質的な要素がありますが、環境因子が加わってはじめて発病するのです。
こういった病気は、高血圧、糖尿病、アレルギー疾患など、ほかにも数多くあります。

心配なのは、母胎が治療のために飲む薬が、胎児へどのように影響するかです。
妊娠を希望する人は、催奇性(奇形を誘発)があるとされる非ステロイド性抗炎症薬は、使わないようにします。

非ステロイド性抗炎症薬は、分娩を遅らせたり、分娩時に子宮の収縮を弱めたりすることもあるので、そういった意味からも、服用は中止したほうがいいでしょう。

抗リウマチ薬(SH製剤や免疫抑制薬など)も、妊娠を希望する人は中止した方がよいでしょう。

なお、医師によっては、少量のステロイド薬なら支障がないとする人もいます。
実際ステロイド薬の胎児への影響は、ほとんどないと考えられています。

2011年9月14日水曜日

皮膚の湿疹と紫外線

皮膚の湿疹を持っている人は、紫外線にあたる際、次の項目について十分な注意をはかりましょう。
特に鼻の先、顔、腕、肩などは紫外線があたりやすい部位です。
当然、皮膚炎(日焼け)や皮膚ガンを発生する確率が上昇します。
これらの個所については、意識してケアしてください。

①日光浴は短時間(二時間以内)を心がけましょう
②外出の際には帽子を着用するか、日傘を使用するようにしましょう
③夏であってもできるだけ長袖シャツ、長ズボンを着用しましょう
④日光浴や海水浴をする場合は、紫外線防止のローションやクリームを塗るようにしましょう

健康な人にとっても、紫外線を浴びすぎるのは危険です。
強すぎる日差しは避けて、紫外線防止製品を利用しましょう。

2011年9月6日火曜日

肝臓病とB型肝炎

基本的には肝臓病である、B型肝炎も同じですが、血が出たときは、血液のあと始末をきちんとすることです。
といっても、別におおげさなことをするわけではありません。
ちり紙で中性脂肪をふきとったようなときには、そのちり紙をさらにくるんで捨てるとか、衣類に血がついたようなときにはすぐに洗って、血を洗い流しておきます。
テーブルに血をつけたようなときには、ちり紙でふきとっておけば十分です。

血液を洗い流すということが一番大事です。

家庭に肝臓の病気であるC型肝炎ウイルスキャリアがいると、家庭内感染は起こるでしょうか。

患者の家庭に来院していただいて、C型肝炎ウイルスの有無を調べてみると、抗体陽性率は10%くらいになります。
親子間でみても、夫婦間あるいはきょうだい間でみても、それぞれの抗体陽性率はほぼ同じで、特定の関係で家族に陽性率が高いということではありません。

病気になりやすのは「りんご型肥満」

二つの脂肪のつき方で、病気になりやすいのはりんご型、つまり内臓脂肪蓄積型です。
皮下脂肪蓄積型肥満にくらべて、肝臓に負担をかけ、血液中の中性脂肪やコレステロール値が高く、糖尿病や、高血圧、狭心症などの成人病の原因となります。

りんご型かどうかは、ウエストサイズ対ヒップサイズの比率(W/H)でわかります。
この比率が男性では0.9~1.0、女性では0.8を超えた場合がりんご型です。
あるいは、内臓にたまった脂肪が腹部の皮下脂肪の40%以上になると、りんご型肥満です。

性格ではありませんが、おなかの皮をつまんでみても皮下脂肪がそう厚くないにもかかわらず、胴回りだけがふえている場合もりんご型と考えられます。

2011年9月3日土曜日

内臓脂肪とメタボリックシンドローム

厚生労働省がメタボリックシンドロームの該当者とその予備軍がどのくらいいるのかを把握するために、12万人を対象とした全国調査を実施するという発表がありました。

私たちの目の前に示されたメタボリックシンドロームの概念と診断基準は、非常にシンプルでわかりやすいものです。
まず、おへその高さでのおなか周りを測ればいいのです。
そして、内臓脂肪を減らしてメタボリックシンドロームから身を守ることは、命に関わる病気の入り口となる「動脈硬化」を防ぐことです。
メタボ予備軍が急増するいまの状況は、日本の危機であり、世界の危機でもあります。

私は長年、肝臓病の患者さんを診察してきて、肝臓に脂肪がついた「脂肪肝」が急速に増加していることに危機感を感じていました。
実際に、脂肪肝の患者さんは動脈硬化性疾患を合併しやすく、内臓脂肪も貯まりやすいのです。
検診などで脂肪肝と指摘されたら、おなか周りサイズの超過と同じように、メタボリックシンドロームに片足を突っ込んでしまったと認識するべきでしょう。

2011年9月2日金曜日

中性脂肪とメタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームの要因には、どんなものがあるのでしょうか。

まず、インスリンレジスタンス(インスリンに対する抵抗性)の障害、高インスリン血症、耐糖能生涯、高中性脂肪血症(または高VLDL血症)、低コレステロール血症、高血圧症などがあげられます。
これらの症状のレベルは、単独ではそれほど高くなくても、いくつか合併していれば、これをメタボリックシンドロームとして治療の対象にしていこうとするものです。

メタボリックシンドロームの要因とされるのは6つの病態と喫煙は、虚血性心疾患の危険因子として、かねてから指摘されていたものです。
そして、このメタボリックシンドロームは虚血性心疾患を引き起こす重要な病態(症候群)として最近注目を集めており、今後のさらなる研究がおおいに期待されています。

インスリン非依存型糖尿病の患者では、高インスリン血症(血液中のインスリンが多すぎる)によるインスリンレジスタンスが原因となり、耐糖能生涯を起こしているケースが多く見られます。
これは、インスリンノーマと呼ばれるインスリン分泌過剰血糖症で、明らかに肥満にその原因があります。

●参照サイト
中性脂肪の関与|中性脂肪を下げる方法

2011年8月17日水曜日

動脈硬化と喫煙

喫煙習慣と動脈硬化性疾患は、多数の調査で密接な関係にすることが明らかにされています。
喫煙者では冠動脈疾患の発症は大量喫煙者だけでなく、1日10本以下の喫煙者にも認められ、喫煙本数の増加とともに高くなります。
その危険度は非喫煙者の2~3倍にも及びます。

喫煙により、血管内皮の損傷が起こりやすくなりますし、HDLコレステロールも低下します。
また、実験でも、LDLの変形が生じることが示されています。

その他に、ニコチンや一酸化炭素など、多くの物質が、単一物質として作用するだけでなく、相加相乗的に働いて、血管壁をいためることも考えられています。
このように、動脈硬化の発症と深いかかわりをもつ喫煙習慣も、禁煙したあとでは心筋梗塞などの危険度が、喫煙していない人と同じ程度まで低下します。

喫煙は、悪性新生物(ガン)など、動脈硬化性疾患以外の疾患の発生をへらすことにもなります。

2011年8月13日土曜日

アレルギーは身近な病気

アレルギーは今やもっとも身近な病気の一つです。

花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、化学物質過敏症、食物アレルギーなどは、すべて免疫反応と呼ばれるアレルギー症状の一種なのです。
どれもよく耳にする名称です。
これらアレルギー疾患は、その年々その患者数が増加しています。

免疫反応とは、有害な異物に対して生体が持っている防御機能の一つです。
体内に外から侵入した異物は、免疫反応では「抗原」といいます。
その抗原に対抗するために生体が作り出す物質は「抗体」と名付けられています。
抗体を作り上げて体を守るために働く免疫反応のことを「抗原-抗体反応」といいます。

抗体は抗原が持つ病毒性を中和したり、他の物質と結合して抗原を破壊したり、または抗原を食べてしまう食細胞などに働きかけます。
抗体をつくるのはリンパ球といわれる白血球の一種です。
リンパ球は体内に侵入した抗原を見つけると、活性化して抗体を作り出します。

2011年8月11日木曜日

朝バナナダイエットのメリットとデメリット

●朝バナナダイエットをするメリット
朝食の準備・後片付けがラク
味覚が鋭くなり食事がおいしくなる
おやつはたべていい
飲み会OK(頻度・量は個人差あり)
自信が増す→姿勢が良くなる
痩せる
視線がうれしくなる
目覚めが良い
集中力が高まる
イライラしづらくなる
便秘解消効果が期待できる
むくみにくくなる
美肌になる
整理の調子が良くなる
健康診断で医師に褒められる

●朝バナナダイエットをするデメリット
朝食に制限がある
飲み物に制限がある
深夜は果物だけ
日付が変わるまでに寝なくてはいけない
バナナを頻繁に買わなくてはいけない

●朝バナナダイエットをしないメリット
好き放題食べられる(種類・量・時間帯)
好きなものを飲める
夜更かしができる

●朝バナナダイエットをしないデメリット
疲れやすく、疲れが抜けにくい
足腰に負担がかかる
目覚めが良くない
集中力が低下しやすい
ダイエットしなきゃと漠然とした焦り
自己管理ができないと思われる
外見で損をする
服選びが不自由
肌のトラブルが起きやすい
むくむ
便秘がち
生理痛が重い
視線が痛い→姿勢が悪くなる
現在または将来的に通院・治療の時間・お金・痛み
健康診断で医師に脅される

2011年8月5日金曜日

不規則な生活とダイエット

不規則な生活はダイエットにとってマイナス要因です。
寝不足が続けばイライラし、ストレスもたまってきます。
食べることでそれを解消しようという気持ちが働けば、当然、ダイエットは失敗します。

夜更かしは、一色即発の危険な状況をつくる行動パターンでもあることを覚えておきましょう。

体重を計るだけで痩せられる-といいます。
これは事実です。
体重は計れば計るほど痩せられるのです。

何kg減らしたいのか。
その数字が大きければ大きいほど、ダイエットに取り組むことに二の足を踏んでしまうことでしょう。
たとえばその数字が1kgか2kgだったらどうでしょうか。
今すぐにでもダイエットをはじめようと思うのではないでしょうか。

体重を頻繁に計ることの効用はここにあるのです。
毎日体重を計っていれば、もし1kg増えたらすぐに食事量を少し減らし、運動するよう心がければ、また戻ります。

しかも、体重を計らずに放っておくと、いつの間にか4kg、5kgと増えてしまい、少し食事を減らしたり運動をしたくらいでは、なかなか元に戻らなくなっています。
こうなるとあきらめて、さらに3kg、4kg・・・まさに悪循環です。

2011年7月27日水曜日

肝臓

医原性ヘモクロマトレーシス(鉄沈着症)と呼んで支障のない病態は、再生不良性貧血などの際、やむを得ず行われる大量出血の結果起こる可能性があります。
しかし、この場合は、二次性または続発性とされ、どちらかといえば、まずい医療行為によってという意味が強い「医原性」という文字がつかわれることは決してありません。

ある話しですが、都内の某病院から他病院の病歴室あてに、照会の手紙が届きました。
その病院に74歳の女性で肝臓性脳症と思われる患者が入院したが、10年ほど前に当院で肝性検を受けたことがあるとのこと。
それで当時の状況を知らせてほしいという趣旨でした。

これぞ忘れもしない医原性ヘモクロマトーシスの患者で、55歳から63歳までの8年間に3回の入院、2回の肝性検を当院で行っていたのですが、なぜか入院のとき以外はまったく姿を現さない患者でした。
この患者は49歳のときに胃潰瘍で胃切を受けていましたが、輸血を受けた既往歴はありません。

問題は52歳から55歳の間に、近くの医院で、疲れやすいことを主訴として栄養剤の点滴を希望し、なんと20グラムもの鉄剤がその3年間に静脈投与されていたことです。
この事実は、初回の病院入院時、ヘモクロマトーシスと診断された後に調べて判明したことです。
そして、本人や家族はもちろん、当の医院も、最初の点滴オーダーは出したものの、その後は看護師が指示通りやっていたという驚くべき状況でした。

初回の肝性検時すでに肝硬変の病像で、まるで羊かんのような色の肝切片が採取された記憶があります。
大量の鉄剤が静注されたとしても、わずか3年間で肝硬変になるには、あらかじめ何らかの肝臓病が存在した可能性も否定できません。
その後何の音沙汰もないところに突然、60歳、63歳の2回、肝性昏睡のため再入院し、63歳のときに第2回目の肝性検を行いましたが、鉄沈着は著しく減少していました。

点滴の内容を一度もチェックしないで、延々と行った医院側に全責任がりますが、気ままな性格の患者側にも責任の一端があると思います。
この種の患者は世間には多く、患者教育も医療従事者の義務といえるでしょう。

2011年7月13日水曜日

トリグリセライド

トリグリセライドは、食べたカロリー(摂取エネルギー)が運動その他で使うカロリー(消費エネルギー)よりも多かったときに蓄積されます。

このトリグリセライドが皮下についているうちはまだいいのですが、中年以降に太りだした人では、内臓周辺につくことが多く、こういうトリグリセライドの付き方は健康に深刻なダメージをもたらします。
トリグリセライドを減らすためには、トリグリセライドをエネルギーとして使ってしまうことが必要です。

その方法は、
①→食べる量を減らす
②→運動量を増やす
③→①+② 
です。

トリグリセライドが1kg燃焼するには、食べたカロリーから使ったカロリーを引いて、約7000kcalのマイナスにならなければいけません。

それ以外にトリグリセライドを取り去る方法は一つもありません。

2011年6月29日水曜日

噛む回数は30~40回

よく噛むとは何かいくらい噛むことをいうのでしょうか。

特に決まりがあるわけではありませんが、せめて30~40回は噛むようにしたいものです。

これくらい噛めば、胃や腸が食物の栄養素を吸収しやすい状態にすることができます。

消化吸収がはやまり、胃の負担を軽くすることができるのです。

はじめのうちは数えながら食べるようにしてください。

そのうち、いつの間にか習慣となって、自然とよく噛んで食べるようになるでしょう。

よく噛んで食べるようになると、食事の時間が長くなります。

30~1時間くらいかけることになりますが、けっして時間のムダづかいと考えてはいけません。

よく噛んで食べることで、ダイエットの効果がいっそう高まることになるからです。

2011年6月27日月曜日

生体反応を利用して脂肪を取り除く

例えば、下腹部の贅肉が気になるとします。

この場合には、下腹部の痩せに適した体操を選び、体を動かしながら、自分の持てる最大限の力を下腹部にこめます。

すると、その部分にストレスがかかるため、それに対抗して生体反応が起こります。

筋肉を増強して、防御しようとするわけです。

このときに皮下脂肪が大量に消費されて、筋肉を引き締めることになるのです。

もちろん下腹部だけではなく、お尻や太もも、ふくらはぎなども、同じ原理で引き締めることができます。

さらに指やあごなどについた脂肪をとるのにも適用できます。

体の内部の生体反応を利用することから、こうした一連の体操を「内効性運動」と呼んでいます。

フィギュアリングの体操は、体の気になる部位にストレスをかけるのが目的ですから、やり方は決して難しくありません。

コツさえつかめば、誰でも簡単にできます。

2011年4月30日土曜日

中性脂肪

高グリセライド血症の改善には、食事療法とともに運動療法を合わせて行うことが必要です。

なぜなら、高いグリセライド血症とは、要するにアブラ(中性脂肪)が血液中に多い状態です。

血清を見ると肉眼でも白く濁って見えるほどです。

食事療法でそれ以上増やさないようにはできますが、その血液中のアブラをエネルギーとして消費しなくては低下できません。

その症状をもたらした活動法では、余分なアブラはなくてはならないのです。

運動療法は、
①食事由来のカイロミクロンが増加しているとき
②肝臓合成のリポタンパク、VLDLが増加しているとき
③中性脂肪とともにコレステロールも増加しているとき
と、タイプに応じて方法も異なってきます。

2011年4月28日木曜日

ホリエモン、刑務所に行く

しばらくの間、ホリエモンが世間から消えることになる。

かつては画期的なインターネット関連企業として一世を風靡(ふうび)したライブドア(現LDH)の元社長・堀江貴文被告(38)が26日午後、同被告の上告を棄却する決定を下した最高裁を後にした。

同被告は、旧ライブドアをめぐる粉飾決算事件で証券取引法(現・金融商品取引法)違反の罪に問われた裁判で、一、二審ともに有罪判決を受けて上告していた。

今回の上告棄却により、懲役2年6カ月の実刑が確定する。

ライブドア事件は、ここ数年に日本で起きた金融スキャンダルの中で最も悪名高いものの一つだ。

堀江氏は、裁判では一貫して無罪を主張してきた一方で、地に堕ちた今の立場を隠そうとはしない。

簡易ブログ「ツイッター」には「六本木で働いていた元社長です」と短い自己紹介がされている。

堀江氏には、自分の悪名を逆手に取ったようなところがある。

ツイッターのフォロワーは68万7000人を超え、出版した著書も多数に上る。さらに、ブログやメルマガも運営している。

同氏によると、メルマガにはブログで話せないことも載せているという。

この週刊メルマガは月額840円だ。

同氏の敗訴確定のニュースは26日、インターネット検索での独占的な話題となった。

このニュースに関連して、日本のツイッターでは「流行のトピック」が5つもできた。

堀江氏は最高裁の決定直後、すぐに「棄却された。。。」と短くツイッターに投稿。

さらに続けて、刑務所暮らしが約2年4カ月くらいになるだろうと投稿した。
(前回の拘留期間が算入され、刑期が1カ月短縮される見込みだ。)

堀江氏は、2週間前に視力回復のレーシック手術を受け、1週間前にも人間ドッグに入るなど準備が良すぎると、自ちょう気味につぶやいており、実刑を前向き に捉えようとしているようなところが救いといえば救いだ。

それに、囚人になるという不名誉な話題ほど著書の売り上げを増やすものはない。

宇宙ビジネスにお ける次のIT革命を描いた『ホリエモンの宇宙論』は今月19日に発売されたばかりだ。

堀江氏が服役中にインターネット上の存在感を維持できるかどうかは分からない。

しかし、ホリエモンが28カ月間沈黙を続けるとは到底考えられない。

2011年3月31日木曜日

日本自動車メーカーの現地化が加速か-円高と震災で

自動車業界関係者の間では、地震は日系車とその部品の中国での現地化を加速させ、世界の自動車産業チェーンに影響を与えるとの見方が強まっている。
中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

自動車部品の現地化が加速

広東国際戦略研究院の劉継森副院長によると、日本の主要製造工場は被災しなかったが、地震により交通がストップしたことで、原材料の調達が影響を受け、製品を空港や港に輸送することが不可能となっている。

昨年、中国が輸入した部品のうち、エンジン部品、動力伝達系システム部品、エンジン製品、走行システム、制御システムは、日本からの輸入がトップとなっている。

ボディパーツや電子機器、ステアリングシステムは、ドイツに次ぐ2番となっているが、日本は主要部品製造技術でほぼ独占状態にある。

自動車業界の関係者は、「日本の地震により『部品不足』が発生しているが、部品の生産がすぐに中国の工場に移されるということはない。

しかし、中長期的にみると、今回の地震は自動車メーカーの現地化の加速を後押しするものである。

今後、中国企業はガラスやタイヤ、簡単な電子チップなどの部品の生産にかかわるようになるだろう」と分析した。

中長期的に産業の移転が進む

業界関係者は「長期的に見ると、円高で輸出が打撃を受けていること、地震の影響でサプライヤーチェーンがストップしたことにより、日本が自動車産業を中国に移する可能性は高い。

サプライヤーチェーンの安全を考えると、日本メーカーは部品生産の中国大陸部や台湾への移転を加速させるに違いない」と分析した。

半径20キロ「警戒区域」指定を検討、放射能調査を開始-枝野長官

枝野幸男官房長官は30日午後の記者会見で、佐藤雄平福島県知事が福島第1原発の半径20キロ圏内の避難区域に立ち入った住民を強制退去できる「警戒区域」に指定するよう要請したことについて「戻っている人の気持ちはよく分かるが、安全性が確保されない方法では(立ち入りを)避けてほしいと繰り返し申し上げている。

福島県知事の申し出も含めて検討している」と述べた。

また、国として20キロ圏内の放射能測定調査を始めたことを明らかにし、「一時帰宅が可能であるかどうかを判断する材料を集める。

一方、(立ち入り禁止の)強制的措置をするかどうかの参考になる」と説明した。

2011年2月28日月曜日

苦くないアロエ

苦くないアロエとは、まるで、新開発した商品のようですが、諸外国で用いられているアロエは大して苦くありません。

日本種ともいうべきキダチアロエは、葉も葉肉も苦みがあるのが特徴。

しかし、今回紹介する「不夜城」は、正葉を食べても苦みがない、食用には適したアロエです。

木曾岬町のアロエ健康法は、農家の主婦が中心となっているために、アロエを使った料理がほとんど。

でも、食事の中に取り込めるからこそ、家族全員が知らずに続けていたのです。

アロエをはじめて10年、くわしい調査結果はありませんが、木曾岬はほかの町と比べても、明らかに寝たきり老人がの数がが少ないといえます。

肌をきれいにするアロエの効果が、若い女性の肌も輝いて見えます。

町がこんなに穏やかなのも、人々が健康でいられるせいかもしれません。

連日訪れる全国からの見学者に分けられたために、アロエ畑は大部分が切り取られ、株分けされて、たいそう貧弱になってしまいましたが、木曾岬の町民が作り上げた「食べるアロエ健康法」は、着実に全国に広がりつつあります。