導線を流れる電流の強さ(アンペア)は電力(ボルト)に比例し、
電気抵抗(オーム)に反比例する。
オームの法則は、電気の流れにたとえると
わかりやすい。
高い所の水が管を通って低い方へ流れていく
様子をイメージしてほしい。
水の流れの強さが電流、管が水の流れを邪魔する
度合いが抵抗。
この抵抗がわかりにくい。
管の太さが細いほど、流れにくく抵抗が大きい、
と考える。
すると、電流は電圧が高いほど激しく、
つまり電流は電圧に比例し、抵抗が大きいほど
流れにくく、つまり抵抗に反比例する。
(ボルト)=(アンペア)×(オーム)
または
(アンペア)=(ボルト)/(オーム)
さて、洗濯機などの電化製品では、導線は絶縁物で
すべてカバーされている。
それが何らかの理由でハダカとなり、導体である
人間が導線の金属部分にさわると、電圧がかかり、
体を通って地面へ電流が流れようとする。
人の体の電気抵抗は、手足の表面が汗ばんで
ぬれていたりすると、小さくなる。
電圧は一定、抵抗が減少するので、
オームの法則により、電流が多く流れる。
ふつう、0.1アンペアの電流が心臓を
流れると死ぬといわれている。
風呂場など水場に電気洗濯機を置くな、
といわれるのもこうしたわけ。
もっとも、そうした場合でもアースさえ
つけておけば、大丈夫だが。
大部分の電流は抵抗の小さいアース線を
伝わって地面に流れ、電気抵抗の大きい
人体にほとんど流れないからだ。
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