2011年12月19日月曜日

高血圧を改善するβブロッカー

βブロッカーは、交感神経が働く仕組みに作用して心筋が消費する酸素量を減らして、心臓の負担を軽減します。
狭心症治療の基本的な薬剤の一つで、不整脈の治療にも用いられます。

βブロッカーは血圧や心拍数を下げるので、高血圧症、脈が速い人に向いています。

効き過ぎると、脈が遅くなりすぎたり、だるい、たちくらみがするなどの副作用が現れることがあり、除脈や心不全のある場合には使いにくい薬です。

また、器官を収縮させる働きがあるので、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患の人には向いていません。
さらに、末梢の血流を悪くすることがあるので、閉塞性動脈硬化症の人にも向いていません。

慢性気管支炎と肺気腫を合わせて、慢性閉塞性肺疾患と呼んでいます。
慢性気管支炎は気管支に炎症が起こった状態で、肺気腫は気管支の先端にある肺胞に炎症がある状態をいいます。
両者は別々の病気ではなく、両方の病態が同時に存在しています。

閉塞性動脈硬化症は下肢の動脈硬化が進んで血流が悪化し、しびれたり、冷たく感じられるなどの症状が出て、やがて痛みのため歩行が妨げられる病気です。