2011年12月28日水曜日

脳出血は生涯された場所によって後遺症は違ってくる

脳にはいくつかの領域があり、それぞれ役割分担が決まっています。
この脳の領域というのは、「前頭葉」「頭頂葉」「後頭葉」「側頭葉」の4つに大きく分けることができます。

前頭葉は、思考したり判断したり、計算したりといった機能をもっています。
また、前頭葉には口や舌、手足を動かすための指令を出す」運動中枢や、言葉を話すための機能を調節する運動性言語中枢(ブローカ運動性言語中枢という)もあります。
頭頂葉は、体の立体感覚を調整している部分で、触覚や痛覚など、皮膚で受け取る感覚の中枢などがあります。
後頭葉には、聴覚、視覚、味覚の中枢、情緒や感情の中枢、言葉を聞いて理解する感覚性言語中枢(ウェルニッケ感化性中枢という)があります。

このように脳は領域ごとに役割分担が決まっているため、たとえば前頭葉の運動中枢が障害されると手足にまひが起こります。
また、頭頂葉の間隔中枢が障害されると、感覚が鈍くなったりするのです。

一方で、脳は左右2つの半球に分かれており、それぞれ右半球、左半球といいます。
そして、右半球が左半身を支配しています。
ですから、右半球が脳出血などでやられると左半身がまひし、左半球がやられれば右半身がまひします。