2011年12月30日金曜日

糖尿が出ないから糖尿病ではない

糖尿病のときは必ず糖が出ると思い込んでいる人がいます。
そんな人は、一回の検尿で糖が出ないと、もう自分は糖尿病ではないと早合点し暴飲暴食して、不摂生をきわめ病状を悪化させることがあります。

確かに糖尿病のときは、尿に糖が混入して出てくるのが一つの特徴ですが、病状の軽いうちは糖尿が出ないこともあるのです。
ですから、たった一度の検尿で糖が現れないからといって、糖尿病ではないと言い切れないわけです。
その後の経過を見たり、血液検査をしたりしないと、糖尿病に罹っているかどうか正確には分かりません。

また、治療を受けて病気が回復してきたときも、糖尿が出ないからといって油断できません。

逆にまた、妊娠しているようなときには尿に糖が出ることもありますので、糖尿が出たからといって必ずしも糖尿病に罹っているとはいえず、素人が早計に判断するのは禁物です。

ですから、一度きりのおおざっぱな健康診断で病気が発見されなかったからといって、安心することはできません。
心臓病・腎臓病・糖尿病・・・といった具合に個別的な健診を受けて、よく調べてもらうようにすべきでしょう。