2012年1月5日木曜日

甲状腺の検査で気がかりなことは

触診は触れるだけですが、ときに少し圧をかけるように強く押すことがあります。
しかし、少しの間ですから、我慢しましょう。

また触診にあたって、水を飲むことがあります。
これは、水を飲んだときに甲状腺が上下に移動するので、触診がしやすいからです。

医師の前で「緊張するな」というのは無理なことでしょうが、なるべくゆったりとして診察を受けましょう。

甲状腺が腫れる→病気→治療→手術・・・と考えると、急に心配になってきますが、甲状腺は腫れていても治療を必要としない場合も多いのです。
最近では、手術することは非常に少なくなってきています。
甲状腺が腫れているだけで、あまり、悲観的にならないようにしましょう。

全体的に甲状腺が大きくなり、弾力があって、拍動を感じるときはバセドウ病の疑いがあります。
甲状腺が全体的にやわらかく弾性があるのが、単純性びまん性甲状腺腫、橋本病は甲状腺が全体にかたく、表面に凹凸があるのが特徴です。

甲状腺にできた瘤(甲状腺の病気の場合は結節といいます)の場合、押すと痛むかたいしこりのようなら亜急性甲状腺炎の疑い、珠のようなものが触れたり、それが、多数できているときは結節性甲状腺腫の疑いがあります。
また、亜性甲状腺腫の場合は結節がかたく、ときには周囲にまで広がっていることがあります。
甲状腺がはっきりと触れる場合は、少なくとも、なんらかの異常が甲状腺に起きているということです。