2011年9月17日土曜日

リウマチと遺伝

子供に関節リウマチが遺伝するではないかという問題は、結論からいうと、心配する必要はありません。
たしかに関節リウマチという病気には、遺伝的、体質的な要素がありますが、環境因子が加わってはじめて発病するのです。
こういった病気は、高血圧、糖尿病、アレルギー疾患など、ほかにも数多くあります。

心配なのは、母胎が治療のために飲む薬が、胎児へどのように影響するかです。
妊娠を希望する人は、催奇性(奇形を誘発)があるとされる非ステロイド性抗炎症薬は、使わないようにします。

非ステロイド性抗炎症薬は、分娩を遅らせたり、分娩時に子宮の収縮を弱めたりすることもあるので、そういった意味からも、服用は中止したほうがいいでしょう。

抗リウマチ薬(SH製剤や免疫抑制薬など)も、妊娠を希望する人は中止した方がよいでしょう。

なお、医師によっては、少量のステロイド薬なら支障がないとする人もいます。
実際ステロイド薬の胎児への影響は、ほとんどないと考えられています。