2011年9月19日月曜日

高脂血症を防ぐ食物繊維の働き

食物繊維には2つのタイプがあります。
1つは、果物や海藻に多く含まれ、水に溶けるタイプの食物繊維です。
もう1つは、野菜やきのこに含まれる、水に溶けないタイプの食物繊維です。

水に溶けるタイプの食物繊維は、腸内でコレステロール、中性脂肪、糖質、食塩などの吸収を遅らせたり、妨げたりする働きをします。
動脈硬化、高脂血症、肥満、高血圧などの予防に役立つといわれているのはこのためです。
腸内で吸収されなかったコレステロールなどは、食物繊維とともに便となって排泄されます。
ペクチンという水溶性の食物繊維については、コレステロールから合成される胆汁酸を便といっしょに排泄する作用も知られています。

一方の水に溶けないタイプの食物繊維には、腸の働きを活発にし、便のかさを増やして、発がん物質などの有害物質をどんどん外へ押し出す働きがあり、便秘や大腸がん、肥満などの予防効果が期待できます。

食物繊維の摂取に関して、厚生省は1日20~25グラム(摂取熱量1000キロカロリー当たりグラム)の摂取をすすめています。
食物繊維は不足しがちなので、食物繊維の豊富な食品を意識してとるように心がけましょう。