2010年5月15日土曜日

白い巨塔

今日は、仕事も一段落し、一日中、読書に耽っていた。

山崎 豊子作の「白い巨塔」という名著がある。
山崎 豊子作品の中でも、特に傑作と名高い。

世間的には、書籍に興味がない方でも、
名前くらいは聞いたことがあるかと思う。

浪速大学に勤務する医師、財前五郎と里見脩二という、
対照的な人物を通して、医学界の腐敗を追及した、
社会派作品である。

山崎 豊子は「大学病院の医局には「そこに重厚な人間ドラマがある」
と述べている。

なんとしても、大学教授に上り詰る為に、手段を選ばなかった
財前 五郎
患者に対する手術や、医局の仲間も、自分の出世の道具でしかなかった。

なにがあっても、患者を一番に考えた
里見 脩二
自分自身が、浪速大学を追い出されることになろうとも、
患者の為を考え、真実を曲げなかった。

いずれも、目指す道、考えは違えど、自分の意志を曲げないことに、
全力を尽くした。

私は、年代的に、ドラマでは、「唐沢 寿明」版しか観たことがなく、
原作も今日、はじめて、書籍で読んだ。

人間というものは、正当な考えを持ち、正当な道に進んでも、
また、貪欲な考えを持ち過ぎたあまり、非人道的な道に進んだとしても、
自分の目的を果たすために、必死になり、目的が達成されれば、
さらに、先の上の目的が欲しくなる。

どこまで行っても貪欲で、キリがない。

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