ひとつの物体が第二の物体に力(作用)を及ぼすと、
必ずこの第二の物体は大きさが等しく反対の向きの
力(反作用)を第一の物体に及ぼしている。
満員電車の押し合いへし合い、まったく嫌になるが、
その情景を思い出す。
他の乗客から押され、思わず隣の人を押すことになる。
相手は押されまいとして必死にこらえ、
こちらを押し返す向きに力を働かせ、
バランスを保つことになる。
これを、作用・反作用の法則、
またの名をニュートンの運動の第三法則という。
作用・反作用の法則はあらゆるところで生じる。
この世で力が働くと、ありとあらゆるよころで
必ず作用・反作用の相互作用が生じる。
たとえば、魚はひれで水を後ろへ押し、
水は魚を押し返して前に進める。
風は木の枝をゆらし、木の枝は風を押し返して
ひゅうひゅうと音を出す。
車のタイヤが道路を押せば。道路がタイヤを押して
車を前に進める。
ロケットがガスを噴射し押し出せば、
ガスがロケットを押し上げている。
作用・反作用が加速度を生む場合
作用・反作用の法則では「系」の内、外ということが
大切だ。
作用と反作用の力が系の内部にあるなら、
作用と反作用は大きさが等しく向きが逆なので、
互いに打ち消し合って、系の加速度を生まない。
一方が系の外部に存在して、始めて、作用・副作用の
力は互いに打ち消し合わず、加速度を生むのである。
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