2010年6月13日日曜日

作用・反作用の法則(第三運動の法則)

ひとつの物体が第二の物体に力(作用)を及ぼすと、
必ずこの第二の物体は大きさが等しく反対の向きの
力(反作用)を第一の物体に及ぼしている。

満員電車の押し合いへし合い、まったく嫌になるが、
その情景を思い出す。

他の乗客から押され、思わず隣の人を押すことになる。

相手は押されまいとして必死にこらえ、
こちらを押し返す向きに力を働かせ、
バランスを保つことになる。

これを、作用・反作用の法則、
またの名をニュートンの運動の第三法則という。

作用・反作用の法則はあらゆるところで生じる。

この世で力が働くと、ありとあらゆるよころで
必ず作用・反作用の相互作用が生じる。

たとえば、魚はひれで水を後ろへ押し、
水は魚を押し返して前に進める。

風は木の枝をゆらし、木の枝は風を押し返して
ひゅうひゅうと音を出す。

車のタイヤが道路を押せば。道路がタイヤを押して
車を前に進める。

ロケットがガスを噴射し押し出せば、
ガスがロケットを押し上げている。

作用・反作用が加速度を生む場合

作用・反作用の法則では「系」の内、外ということが
大切だ。

作用と反作用の力が系の内部にあるなら、
作用と反作用は大きさが等しく向きが逆なので、
互いに打ち消し合って、系の加速度を生まない。

一方が系の外部に存在して、始めて、作用・副作用の
力は互いに打ち消し合わず、加速度を生むのである。

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