薄い溶液の沸点上昇や凝固点下は、溶液のモル濃度に比例する。
なにも混じっていない水は、100℃で沸騰し、
どんどん蒸発していく。
水に限らず、あらゆる液体は、それぞれ独得の温度で
沸騰し、気体になる。
その温度を「沸点」という。
その液体になにかが溶けていると、
水なら水の分子が蒸発するのが邪魔される。
そのため「沸点」が「上昇」する。
沸点上昇という。
では、今度は凝固点降下のほうへと
目をやろう。
「凝固点降下」の仕組み
何も混じっていない水は、0℃で水になっていく。
そのように液体が固体に囲まれることを
凝固という。
凝固する温度が凝固点。
固体では、水なら水の分子が整然と並んでいる。
液体は、熱エネルギーで分子運動が激しく、
整然とした並びが崩れた状態だ。
液体の温度が下がり、凝固点に達し、
液体の分子がきちんと並べない。
そこで、もっと低い温度になって初めて、
その別の物質の分子を迂回するようにして
並んでいく。
このように凝固点が下がる現象が
凝固点降下だ。
凝固点降下は、液体に溶けている物質(媒質)の
量に比例する。
つまり、液体が濃ければ濃いほど、凝固点は下がる。
そこで、水は0℃で凍るのに、海水は0℃より
低い温度でしか凍らない。
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