2010年6月25日金曜日

ラウールの法則

薄い溶液の沸点上昇や凝固点下は、溶液のモル濃度に比例する。

なにも混じっていない水は、100℃で沸騰し、
どんどん蒸発していく。

水に限らず、あらゆる液体は、それぞれ独得の温度で
沸騰し、気体になる。

その温度を「沸点」という。

その液体になにかが溶けていると、
水なら水の分子が蒸発するのが邪魔される。

そのため「沸点」が「上昇」する。
沸点上昇という。

では、今度は凝固点降下のほうへと
目をやろう。

「凝固点降下」の仕組み

何も混じっていない水は、0℃で水になっていく。

そのように液体が固体に囲まれることを
凝固という。

凝固する温度が凝固点。

固体では、水なら水の分子が整然と並んでいる。

液体は、熱エネルギーで分子運動が激しく、
整然とした並びが崩れた状態だ。

液体の温度が下がり、凝固点に達し、
液体の分子がきちんと並べない。

そこで、もっと低い温度になって初めて、
その別の物質の分子を迂回するようにして
並んでいく。

このように凝固点が下がる現象が
凝固点降下だ。

凝固点降下は、液体に溶けている物質(媒質)の
量に比例する。

つまり、液体が濃ければ濃いほど、凝固点は下がる。

そこで、水は0℃で凍るのに、海水は0℃より
低い温度でしか凍らない。

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