2010年6月23日水曜日

ヘスの法則(総熱量保存の法則)

化学反応の前と後の状態が同じならば、
途中どんな経路をたどっても、
その間に出入りする熱量の総和は一定である。

熱量保存の法則ともいう。

さっそく具体例を追ってみよう。

炭12グラム(1モル)が燃え、完全燃焼して
二酸化炭素ができる際に94.1キロカロリーの
熱が出る。

不完全燃焼して一酸化炭素ができる際には
26.5キロカロリーの熱しか出ない。

ところが一酸化炭素はまだ燃やすことができ、
67.6キロカロリーの熱が出る。

26.5キロカロリーと67.6キロカロリーを足してみると、
94.1キロカロリーになる。

これがヘスの法則の一例にならない。

ヘスの法則はエネルギー保存の法則の
化学反応における応用と、とることができる。

ただしマイヤーがエネルギーの保存の法則を

確率する二年前の1840年、ジェルマン・アンリ・ヘスによって
見出される。

ヘスはスイス生まれで、当時、ロシア帝国の
ペテルスブルクで化学を教えていた。

たとえば炭素が二酸化炭素へ変身する時に
小さな山を越えなければならない。

それに必要なエネルギーを活性化エネルギーという。

東海道で小田原から三島へ行く時、
箱根を越えるには、エネルギーが必要だ。

そんなようなもの。

0 件のコメント:

コメントを投稿